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院長の臨床メモcolumn

2022.03.03

ブースター接種後の感染

以前、このブログでイスラエルの医療従事者に対するブースター接種の論文を報告した。

2回目接種した人と比べて、ブースター接種した方の感染リスクのハザード比は0.07であった。

つまり、ブースター接種は93%の感染リスクを減少されるものであった。

しかし、観察期間は約1か月とかなり短い。

その後、米国の報告では、ブースター接種した方の感染リスクは、未接種者とくらえbるとデルタ株では93.5%減少したが、オミクロン株では67.3%という報告があった。

オミクロン株では、ワクチン効果が低下するのはほかにも言われていることである。

この度、私もブースター接種者の感染を経験した。

ごく軽症で、よくいう、「鼻かぜ、のど風邪」程度のものである。

…で10日間隔離。

ブースター接種により症状が軽いのかもしれないが、オミクロンに関してはこの程度のことが多い。これで10日間はつらいものだろう。

 

先日、新型コロナの累計が500万人超えた。

約2年間の累計である。

一方で、これまで毎年流行してきたインフルエンザは1シーズンで約1000万人罹患していた。

どちらが感染力が強いのだろうと思ってしまう。

弱毒化し、ワクチンや抗生剤の効果、流通が確立されるまでは待つしかないのだろうと思う。

6波が流行して2か月。

今までより本当に長く感じるのは、毎日のように複数の発熱患者さん、コロナ患者さんを診察している、つまり、身近にコロナを感じている日々が続いているからだろうと思う。