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院長の臨床メモcolumn

2022.01.14

オミクロン株に対するブースター接種の効果

デルタ株と比べたオミクロン株のワクチンに対する有効性について下記のHPに記されている。

https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/1045619/Technical-Briefing-31-Dec-2021-Omicron_severity_update.pdf

  • オミクロン株に対しての有効率は、ファイザーあるいはモデルナを2回打った後では、2-4週後は60-70%抑制するが、20週間後では0%となっている⇒オミクロンに対しては、2-4週後とピークの状態ですでに60-70%は低い印象を受ける。
  • 3回目ワクチンでは2-4週後60-70%、5-9週後55-70%抑制されている。⇒まだ長期ではないのでよくわからない。
  • 入院抑制率:2回目終了後72%だが、25週過ぎると52%に低下。しかし3回目接種後は88%低下と効果が復活する。
  • ワクチンを打っていない人と比べると?⇒オミクロンでは、2回目65%抑制、3回目85%抑制されている。デルタ株ほどではないが、3回打った方が重症化を抑制することは明らかである。

オミクロンでは、デルタと比べると効果は減弱するが、ワクチンを接種したほうが重症化は抑制しているという報告である。発症を抑制することを一番望むことだと思うが、重症化を防げることだけでもワクチン接種の意義は大きいと思われる。