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院長の臨床メモcolumn

2011.08.29

体重増加と統計

最近、どうしても暑いので体重増加が多い患者さんがいらっしゃいます。

体温が体内にこもってしまうために熱中症のような症状になってしまう。
暑いのでどうしてものどが渇いてします。

この2点が最も多い理由です。

実際どこまで体重増加が許せるのか?

一般的には・・・
1日おきで体重の3%以内(50kgであれば1.5kg)
2日おきで体重の5%以内(50kgであれば2.5kg)

この目安は心不全にならないためだけではなく、透析中の血圧低下や足のこむら返りを予防しうるという現場レベルで認識されています。

では体重増加はどこまで許されるか?

日本透析学会の透析を見ました。

体重増加が2日あきで2-6%以内であれば心不全の危険性は少ないようです。
特に2-4%の方は特にいい傾向にあります。

しかし体重増加が6%になると一気に危険性が高まり、8%となると極端に高くなります。

ですから50kgの方は4kg、60kgの方は4.8kgの体重増加は心不全の極めて強い危険予知となります。

体重増加は日々のことです。患者さんなりの体重増加があると思います。

日頃思うことは体重増加が多いことに慣れていってほしくないと強く思います。