・CRM症候群=心臓病―腎臓病―代謝異常の連関の造語
・代謝異常として、①インスリン抵抗性、②糖尿病になる、③血糖値が上昇する。、④高血糖により炎症や酸化ストレスが多くなる
⇒心臓に負担がかかり、心筋障害となり、血行が悪くなる。
⇒細小血管障害が進行し糖尿病性腎臓病に進行する。
⇒心臓、腎臓が悪くなるとお互い悪影響を示す
⇒糖尿病は心臓、腎臓を悪くし、また、心臓病や腎臓病も糖尿病を悪化させる誘因となる。
・RMPA-REG腎アウトカム試験
腎症の発症、微量アルブミン尿の進展、クレアチニン倍増、末期腎不全への進展など腎複合エンドポイントにおいてプラセボと比較し39%リスク減少。
・慢性腎臓病のステージ進行に伴い心血管病のリスクも増加
腎臓病が悪化すると、体液量の増加、血圧上昇、ナトリウム利尿などにより心臓にも負担がかかる。また、心臓病が悪化しても同様である。
ジャディアンスなどのSGLT-2阻害薬はナトリウム利尿を促し、体液量を減らす。また、腎輸入細動脈の圧も減少することから腎保護作用が期待できる。心保護作用と腎保護作用を有する薬剤といわれている。