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院長の臨床メモcolumn

2021.05.15

HIF-PH阻害薬 バフセオ

・バフセオは2020年8月に田辺三菱から発売されたHIF-PH阻害薬である

・透析患者もCKD患者でも初回用量は300㎎である

・治験では、

ESA未投与の場合、

投与4-6週後に約3分の2が用量調整され、増量となっているケースが過半数である。

8-10週後までは増量が必要となるケースがあるが、それ以降は減量するケースが多くなる。

 

ESAから移行した場合、

10-12週後までは増量が必要なことがあり、それ以降は減量するケースが多くなる。

 

ESAからの移行の場合、未投与の場合よりも、増量が必要なケースが多く、減量するまで増加するケースも少ない印象がある。

ただ、どちらにせよ、増減するケースは多いとは言えず、Hbは安定しやすいのかもしれない。また、いったん安定すると増減はしづらいのかもしれない。ただ、鉄利用能が増加するため、鉄動態には十分注意を用要する。