気温低下により血圧が上昇してくる患者さんが増えています。
夏場来られなかった患者さんも、最近寒くなってきて、血圧が上がってきました。
そんな血圧ですが、CKDガイドラインでの目標などうなっているのか?
糖尿病患者さんの場合ですが、
基本的には、130/80未満が目標とされています。
臨床試験で、末期腎不全への進展が抑制されたばかりか、脳血管疾患の発症も抑制されています。
75歳以上の高齢者ではどうか?
忍容性があれば同じく、糖尿病がなくて、尿タンパク陰性のCKDの患者さんみたいに140/90未満を目指してもいいと思いますが、高齢者の場合、立ち眩みなどにより転倒する可能性もあります。
例えば110未満にコントロールされてしまうと脳血管疾患の発症リスクが増えるとも報告されています。
また、それ以外にもARB内服中に、急に腎機能が悪化したり、高カリウム血症になったりすることもあります。
ですので、高齢CKD患者さんは150/90未満が目標となっています。
まとめると、糖尿病CKDの患者さんは
75歳未満は130/80未満
75歳以上は150/90未満で忍容性があれば140/90未満