高齢者の腎機能は高血圧から腎機能低下をきたすことが多いです。
小葉間動脈の内膜が肥厚して、糸球体硬化を起こします。
そうなると、尿を濾すところが傷みますので、尿細管や間質も機能低下に陥ります。
糸球体、尿細管、間質が障害されると、腎機能低下が進行してきます。
また、それに伴い、ナトリウムの排泄や再吸収の能力が低下してくるので、体液がたまりやすい、血圧が上がりやすいなどの体液増加になる一方、夏に起こりやすい熱中症などになると容易に脱水に陥ります。
冬に必要であった、利尿剤も夏には減量、中止をするケースもあり、その投与の判断は神経を使います。
夏はこれからです。
減塩は必要で過剰摂取はありませんが、脱水症には十分注意しなければなりません。