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院長の臨床メモcolumn

2018.03.27

新しい便秘のお薬

来月から、新しいタイプの下剤が発売になります。

名前は「グーフィス」。

排泄が良くなるという名称らしいです。

グーフィスは胆汁酸を利用した下剤です。

胆汁酸は肝臓から作られて、十二指腸に排泄されますが、その量が多いと下痢になります。

今回の薬は、胆汁酸が再吸収される回腸末端のIBATという部位を阻害して、大腸での分泌液を増やしたり、蠕動運動を高めるという薬です。

内服してから当日に効果が出現することが多く、5-12時間後に排便があるようです。

自然排便率やすっきりする完全自然排便率も高く、効果も期待できそうです。

下剤ゆえの副作用があり、腹痛19%、下痢15%の頻度でありますが、いずれも内服初期に出現します。

しかし、中止まで至るほどの副作用は少ないようです。

自然排便率が高く、また便も正常もいい形にしてくれるようなので期待できそうな薬だと思います。

ここ数年、アミティーザ、リンゼス、このグーフィスと、新しい下剤が出てきていますね。