透析では体液量の調整や心臓の状態を把握するためにハンプやBNPという採血をします。
このハンプやBNPですが、透析前の血圧と関係しているともいわれています。
血圧が高いほどハンプやBNPも高くなるという報告です。
透析前のハンプが高いということはそれだけ、体液量がたまっているということになりますので、高血圧は体液過剰を反映している可能性もあります。
透析前のハンプやBNPが高いというのは当たり前ですが、血圧が高い場合はハンプやBNPも高すぎる可能性もあり、その原因が体液量過剰であればDWを調整する一つの判断材料になりえると思います。
また、家庭血圧、透析日の朝の自宅血圧の高いこともハンプやBNPと相関するようです。
以上を考えると、透析日で、朝の自宅の血圧と透析前の血圧が高い場合は体液量が多い可能性もあるということになります。
朝の血圧を下げるのは一般的には降圧剤ですが、なかなか下がらない場合はDWを考慮してもいいかもしれません。
その際は、透析中や透析後の状況の確認は必須で、下げるとしても0.1㎏ずつ下げたほうがいいと思われます。