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院長の臨床メモcolumn

2019.12.12

CAPD在宅連携研修会

透析には血液透析と腹膜透析(PD)があります。

一般的には血液透析が圧倒的に多く、腹膜透析をされている方はかなり少ないです。

ただ、最近、病院中心の医療から在宅医療への転換を図る流れとなっており、在宅透析である腹膜透析が注目されています。

今回、加古川中央市民でテーマにある、腹膜透析患者さんを在宅でどのように見ていくのか?という話し合いをしてきました。

メンバーはいろんな方です。

医師は中央市民の先生と私だけで、ほかには訪問看護師、ケアマネ、訪問介護士などたくさんの方が参加されていました。

形式としてはグループワーク。

名前は知っているけど、腹膜透析をまったく知らない方も参加していました。

当然のことだと思います。

血液透析を行っているスタッフでも、腹膜透析の経験がない方はたくさんいると思います。

そのような方も、いろんな方を在宅で見ていこうという高い志を持って、研修会に参加されているのは頭が下がる思いです。

事例検討を行い、今後の展望や問題点を考える。

まずは、腹膜透析というものを知っていくこと。

腹膜透析は決して難しいものではないこと。

支援をどうしていくか、本人と家族をどうサポートしていくか、トラブルがあったときは?

最期まで腹膜をし続けることができるのか?腹膜透析ができる医療機関が少ないので、途中で血液透析に変えないといけないのか?

ラストPDという言葉があるが、具体的にどう進めていくか?

などいろんな議論がありました。

今後、在宅医療は避けて通れない領域になってきます。

診療の幅も広げていかなければなりません。

腹膜透析の在宅診療の将来を考えつつも、在宅を支え、携わっている方々を知っていく必要があると思います。