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院長の臨床メモcolumn

2011.09.27

1時間当たりの除水量

気温が暑いとどうしてものどが乾いてしまって水分摂取量が増加し、体重増加も多くなります。

ただし、発汗や不感蒸発があって体内の水分が喪失するため水分量の割には体重増加がおさえられていることがあります。

ただ、秋から冬にかけて気温が低下し、その分蒸発する水分量が低下し体重増加が顕著に現れやすくなります。

同じような水分摂取を取っていても体重増加が多くなるということになります。

気温の変化は体の水分量にも影響を与えるので馬鹿にはできません。

体重増加もとても重要ですが、一番は重要なのは透析1時間当たりの除水速度が重要です。

血圧が下がって危険とされている除水すスピードは0.4ml/kg/分です。

これを50kgの方にすると・・・1200ml/時間となります。

1時間に1200ml引くことはめったにないと思います。

あくまで危険領域の話です。

現場では1%以上の速度で引かないようにしましょうということになっています。

ですから50kgであれば1時間に500ml以上はかけないようにしましょうということです。

あくまで論文の結果ですが、1時間当たりの除水量を多くするとそれだけ体に負担が来やすいということです。

覚えやすく1時間当たり1%以内を目標にしましょう。