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院長の臨床メモcolumn

2012.03.23

食欲不振、だるい、疲れに。。(透析患者さんの漢方有効例)

7○歳の男性です。

以前に胃3分の2の手術を受けられております。

最近、食事が進まず、体がだるくて、つかれているという訴えでした。

術後からやせが続いていて、胃腸が弱いようです。

「どうも元気がでなくて。。。」

栄養ドリンクでも飲んだら少し良くなるんだけど、すぐに効果が切れてしまうし、高くつくし。。。。

とおっしゃっていた。

この症状は気虚といって元気がない、だるいなどの気の異常と判断しました。

気虚の場合で、栄養ドリンクが必要な程でしたので「補気剤」を処方しました。

補気剤として補中益気湯を選択しました。

これを飲んで1週間後から患者さんは楽になり、元気が出て、食欲が出てきたようです。

しかしこの薬がなくなると再びしんどくなって、栄養ドリンクが欲しくなったようです。

この患者さんは補中益気湯とぴったり相性があって、元気になりました。

補中益気湯は別名、医王湯と言われており、色んな症状に効果が出現し、気分の落ち込みや、うつ気分などにも使われ、益気することで気分も自然と晴れやかになるといわれています。

私も疲れた時は飲んでいます。

私も気血水であれば気虚が多いと自己判断しています。