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院長の臨床メモcolumn

2020.05.26

透析患者さんのコロナの感染者数

(概要)

-5月22日現在で96名の感染、14名の死亡

-近畿地区は20名の感染、2名の死亡

-全体の死亡率は14.6%

-37.5度以上の方:約90%

-咳がある方:約70%

-酸素が必要な中等度以上の方:約50%

-治療法:アビガンが最も使用され、気管支拡張剤のオルベスコも使用されているが、保険適応となったレムデシビルの使用報告はない

 

(感想と印象)

透析患者さんの報告でも男女比は2:1である。

死亡率は10%以上で経過しているので、やはり透析患者さんの発症抑制に努めてく必要がある。

症状の発見には発熱と咳がきっかけになることが多いが、嘔吐や下痢などの消化器症状で発症する例もある。

臭覚味覚異常は約10%少ないが、やはり、問診上は必須である。

中等度以上は50%と一般に比べるとかなり多いため、重症化しやすいということは念頭に置かなければならない。

治療に関してはアビガンの有効例も報告されているが、現状ではまとまった報告例は日本では認めていない。

現在、新規発生患者数は激減しているが、この時期こそ、新規発症に留意しなければならない。

疑った場合に全例PCR検査をするつもりでないと、単独発生が散発し、場合によっては透析施設などでクラスター化する可能性があることから継続的な注意が必要である。