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院長の臨床メモcolumn

2019.01.25

透析室への抗インフルエンザ薬の予防的投与

透析室のインフルエンザ予防に関しては非常に悩ましいところがあります。

現在インフルエンザウィルスが猛威をふるっており、当院でも一般的な予防行っております。

しかしそれはあくまで患者様あるいはスタッフへの感染予防です。

新聞等を読んでいますと、高齢者施設の場合、接触が多いためインフルエンザ拡大がしやすく、フロアのうち1人でもインフルエンザの患者さんが見つかった場合、あるいは2日か3日以内に2名以上のインフルエンザみたいな患者が出た場合に入所者全体、フロア全体の抗インフルエンザ薬の予防的投与を考慮すると記載されています。

そのようなことを考えますと、透析患者さんの場合、すごい近い接触は低いものの、同じ空間でいるわけですが、抗インフルエンザ薬予防的投与と言う面で具体的に決まっていないのは実情です。

予防的投与するにも患者様への同意が必要ですが、汚染拡大を防ぐためには、予防的投与と言うのは非常に有用だと考えます。

空気感染という点で考えるとフロア全体なりますし、飛沫感染ということを考えると周囲1~2m範囲の予防を講じるということになります。

幸い、当院では、インフルエンザ患者様の流行はいまのところみられませんが、早めに手を打っておいた方が良いとは考えています。