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院長の臨床メモcolumn

2016.09.08

腎臓病と骨格筋

慢性腎臓病が進行すると、徐々に筋力が弱ってくるという報告があります。

原因の一つとしてマイオスタチンという物質があり、これは骨格筋の増殖を抑えるタンパク質でサルコぺニアと関係しているといわれています。

慢性腎臓病が進行するとマイオスタチンが減少するのはやむを得ないかもしれませんが、ビタミンDやタンパク質摂取や無酸素運動で低下するという報告があります。

透析されている方はどうしてもタンパク質摂取が少なくなるので、どうすれば筋肉をそこまで落とせずに行けるかという点は非常に難しい課題です。

散歩に加えて、少しのゴムトレーニングなどもいいと思いますし、食事ならやはりBCAAの摂取が有効と思います。

両方できればいいのですが…

BCAAなら1gを取るだけで、サルコぺニアの進行を10%抑えることができるそうです。

またn-3系の脂肪酸も骨格筋の進行を抑えるという報告もあるようです。

BCAA,n-3系脂肪酸の摂取は一つのヒントになるかもしれません。