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院長の臨床メモcolumn

2012.09.09

移植後の患者さんが来られました。

昨年10月に献体腎移植をされた患者さんがいらっしゃいました。

移植後も順調とは言えず、時間がかかりましたが元気になられ、昨日来られました。

透析回診中もいらっしゃったベッドを見て、どうしているのかは気になっていました。

腎移植後の尿の出も良くて、Crも0.9mg/dl台でした。

信じられない値だそうです。

またヘモグロビンも貧血の薬なしで15g/dl台あります。

眼の神経麻痺に対する手術があった分、お会いするのは遅くなりましたが、移植も目の手術も順調に経過しているのでこれからです。

献体移植までには時間がかかりました。

当初電話があってから待てども待てども移植にはならず、いったん退院となりました。

献体移植ということですので、その方が御存命であったということです。

その後も待てども待てども連絡はなく。

待っているのも「なんだか死を待っているようでつらい」という気持ちにもなったようです。

今もその時の気持ちを忘れていないようです。

是非とも頂いた命を大切にして頂きたいと思います。