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院長の臨床メモcolumn

2023.05.12

睡眠(起床)とグリシン

もう一つだけ睡眠の話です。

近年、睡眠不足が社会的問題として認識されるようになりました。睡眠の大切さが広く知られるようになった一方で、実際に十分な質の良い睡眠をとることは容易ではありません。就寝前のスマートフォン使用やストレスによる緊張感などが原因としてあげられます。

このような問題を解消する一つの方法としてグリシンの摂取が注目されています。グリシンはもともと筋肉やインスリンの合成に関与するアミノ酸ですが、最近ではその睡眠への効果が注目され、多くの研究が進められています。

グリシンは腸から血中に取り込まれ、血中濃度は30分後をピークに増加し、その後4時間ほどかけて半分になります。

グリシンを摂取することGABA(γ-アミノ酪酸)の合成を促進することが報告されており、GABAは中枢神経系を抑制する働きがあるため、グリシンは自然な睡眠を誘導するとされています。

また、グリシンの就寝前に摂取によって、日中の疲れや眠気が減り、作業効率が向上することも報告されており、睡眠不足に悩む現代人には特に効果的な方法ともいわれています。

色んな会社からグリシン含有のサプリメント製品が販売されています。寝具や就寝前の習慣なども含めたスリープマネージメントなどいろいろありますが、どれも単発でよくなるわけではなく、睡眠改善には重要であり、グリシンの摂取だけで十分な改善が得られるわけではないとは思います。

とはいえ、アミノ酸の1種ということもあり、安心感はありますよね。
大切なのは、日中の運動や活動ということと、起床時刻の安定化があります。
その上で適切なグリシン(適切な量も必要だと思いますが)も考慮してもいいかもしれません。