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院長の臨床メモcolumn

2020.07.01

献体腎移植におけるレシピエントの選択基準(月1回の医師カンファ)

●待機年数:16歳未満893日、16-20歳1003日、20歳以上4486日

●条件
・ABO式血液型 :ABO式血液型の一致及び適合の待機者
*一致というのは完全一致のこと。適合というのは、(A⇒AB,B⇒AB、O⇒A,B,C)と血液型不一致でも提供可能な血液型のこと。
・リンパ球交叉試験(全リンパ球又はTリンパ球)陰性
・1年以内に移植希望者(レシピエント)の登録更新
・C型肝炎ウイルス(HCV)抗体の場合⇒ C型肝炎抗体陽性の臓器提供者(ドナー)から提供された腎臓は、C型肝炎 抗体陽性の移植希望者(レシピエント)のみを対象

●優先順位
・搬送時間 (阻血時間) 移植希望者(レシピエント)の登録地域
地域⇒点数化
同一都道府県内 12点
同一ブロック内 6点(近畿ブロックなど)

・HLAの適合度
HLA:ヒト白血球組織適合抗原
クラス1(A,B,C) クラス2(DR,DQ,DP)
⇒適合度はクラス1のAB、クラス2のDRのミスマッチで点数化する
*ミスマッチがない場合+14点(最低点は0点)

・待機日数
待機日数(N)≦4014日:待機日数ポイント=N/365 点
待機日数(N)>4014日:待機日数ポイント=10+log1.74(N/365-9)点

・未成年者
① 16歳未満については14点を加算する。
② 16歳以上20歳未満については12点を加算する。
●具体的選択方法
適合条件に合致するレシピエントが複数存在する場合の優先順位

(1)親族に対し臓器を優先的に提供する意思が表示されていた場合には、当該親族を優先する。
(2)ドナーが20歳未満の場合は、選択時20歳未満であるレシピエントを優先する。
(3)ABO式血液型が一致する者を適合する者より 優先する。
(4)優先順位の合計点数が高い順とする。ただし、これらの条件が 同一の移植希望者(レシピエント)が複数存在した場合には、臓器搬送に要する時間、医学的条件に配慮する。

4.その他
-2腎同時移植は、以下の場合に行うことを可能とする。
① 臓器提供者(ドナー)が6歳未満の場合
② ドナーが6歳以上であって、日本臓器移植ネットワークがドナーの腎機能が一定程度以下、かつ、1腎ではその機能が不十分と判断するとき
*日本では小児ドナーから成人への移植が多い