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院長の臨床メモcolumn

2020.06.04

新型コロナウイルスと感染性

(概要)

-アメリカの報告では、発症9日後から培養可能なウイルスの分離はなかった。

-症状軽快後、ほどんどの症例で、上気道からの検体ではウイルス量は検出異化であった。

-日本では、発症から7日間にかけて、感染性は極めて低下し、PCRも検出できなくなる。PCR陽性であってもウイルス分離はできないレベルとなっている

-中国でも感染発症後7日以内で感染性が低下する

-台湾からでは発症6日以降に患者に暴露された濃厚感染者からの発症はない。

-同様に、台湾から、発症前の患者に暴露された濃厚接触者の方が発症後の患者から暴露した場合と比べて発症率が高い。

 

(印象と感想)

・入院患者、ホテルなどの施設入所者などの退院、退所基準が定まっている。

・上記のことを見ていると、発症前の罹患する可能性が高い。ということは自分が気を付けても防ぎようがないこともある。「今の自分が2日後にコロナになるかもしれない」とすべての人が感染予防しないといけないということになる。

・発症後の飛沫による感染も、発症前感染と同じくらいに割合で伝播するという報告もあることから、咳エチケットは必要となる。

・発症7-10日後には感染力が低下するという報告は非常に安心感を与えるものだが、問題は、誰が感染しているかわからないという状況である。PCR陽性となった方というよりは、PCR検査すらしていない、あるいはできない方への対応が問題となる。

・PCR陽性で新型コロナウイルスに罹患している方への指針はできたが、PCR検査の拡充に関しては濃厚接触者に関しても積極的に検査を行っていくと行く指針はできたものの、クリニックの現場で検査できる体制がいつできるのだろうか?