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院長の臨床メモcolumn

2012.01.30

動脈-動脈グラフト

先週末に動脈動脈グラフトが閉塞した患者様が来られました。

エコーでグラフト全体が血栓化していました。

動脈と動脈をつないでいる方はたまにしかいませんが、詰まると手の先の血行がかなり低下し痛みとしびれと動かしにくいなどでとてもつらく、また一番怖いのが手が紫や黒くなってくるということです。

実際は側副血行路があるため、閉塞したからといってすぐに黒くなって壊死するわけではありません。

ただ、動脈-動脈グラフトが詰まった場合は緊急手術となります。

そういうわけでまた当院にゴッドハンド登場です。

上腕の動脈が細いため、上腕動脈に分岐する前の脇の動脈から前腕の動脈へ人工血管をもう一度入れてもらいました。

手術直後はまだ動かしにくいとか、痛みがありましたが、翌日には随分と手の血行も良くなり痛みも軽減しました。

問題は。。。

その血管がすぐにつまらないかどうか。

そのけっかんがつまったらどうするか。

その血管を今まで通り刺していっていいのかどうか。

感染を起さないかどうか。

再還流障害で手が結構腫れていてしばらくは使えそうにはありません。

腫れが引いたとしても穿刺がきっかけでその部位から血栓が発達してくる可能性もあります。

動脈-動脈グラフトは手の壊死など閉塞した場合は緊急を要するのでその管理も神経質になります。

患者さんももちろん神経質になります。

使っていって閉塞する可能性があるのであれば違う方法を考えなくてはなりません。

しかし血管が細く、さらに通常の動脈-静脈グラフトではすぐに閉塞して、それを繰り返していたようです。

今は透析用カテーテルで行っておりますが、この入院中に何とか考えなくてはと思っております。

ゴッドハンドと患者さんと相談して決めていこうと思います。