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院長の臨床メモcolumn

2021.04.15

介護保険審査会での「意味認知症」

隔週で、介護保険審査会が開催され、各職種の方々と介護保険度の判定会議を行なっています。

資料の中の病名に「意味認知症」という病名がありました。

調べてみると、

意味認知症は前頭側頭葉変性症で主に側頭葉の萎縮を認めるようです。

主な症状は
・テレビや洗濯機など日常よく使用するものの言葉と意味が分からなくなる
・人の顔がわからなくなる。
・会話がスムーズでなくなる
・他人に対する共感や感情移入の欠如
・無動
などの症状が出現します。

意味認知症は左右どちらかの側頭葉が障害され、徐々に両側性となり、その後、前頭葉の萎縮も始まり、人格変化や行動異常も出現してくるようです。

海馬の萎縮も出現するようなので短期記憶障害も出現します。

治療法もないことから、本人はもちろんですが、ご家族など周囲の介護が大変になってきます。