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院長の臨床メモcolumn

2020.06.12

バクスミー(重症低血糖の薬剤)

(概要)

・重症低血糖では昏睡となり、長時間になると死に至る可能性がある怖い状態である。

・低血糖の自覚程度では、経口的にブドウ糖を服用するが、重症低血糖になると経口摂取できず、救急要請が必要になることが多い

・バクスミーはグルカゴン製剤で重症低血糖で経口摂取できない時に家族などが投与する薬剤

・これまでは筋注製剤であってば、バクスミーは点鼻薬である。

・低血糖かもしれないということで予防的に安易に服用するものではない。

・点鼻薬なのでアンケート結果では使用しやすいという結果であり、治療成功率も高い。

 

(感想と印象)

・腎不全では低血糖のリスクが高い。

・「見てておかしい。変化こと言っている。変なことをしている」というような低血糖を疑わせる症状を認めることがある。あるいは急に倒れているケースもある。また、低血糖とわかっていても、意思疎通ができず、ブドウ糖を飲めない時がある。そんな時に、近くにいる方が点鼻をすることによって、低血糖から離脱できる有用な薬剤である。

・インスリンを使っている方、SU剤などインスリン分泌するような薬剤を服用されている方、重症低血糖で救急搬送された方においては持っておかれた方がいい薬剤と思われる。