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院長の臨床メモcolumn

2019.06.04

ゾフルーザの耐性について

治験で、成人ではH3N2型に9.7%、H1N1型に2.2%に耐性ウイルスのPA-138-Tを認めております。

タミフルやタピアクタでも体制は報告されていますが、H3N2ではなく、H1N1だけです。

報告は様々ありますが、体制に関しては約3分の1に同様の耐性ウイルスが検出されるという報告もありました。

成人にしろ、小児にしろ、体制を認めた症例では、熱が遷延したり、一時的に解熱したものの再度熱が上昇したりなどの症状を認めるようです。

つまり、治りが悪く、ウイルスが体内に長く滞在するため感染力も高まってくることが懸念されます。

今のところ、耐性株の大流行はありますが、心配されますね。

しかし、これはあくまで季節性インフルの話で、H7N9新型インフルエンザウイルスに関しては効果が期待されます。

新型の場合、タミフルなどの耐性が心配されていますが、逆にゾフルーザでは効果があるとも言われています。

お互いカバーしながら季節性、新型インフルエンザウイルスに対応していかなければなりません。