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院長の臨床メモcolumn

2021.06.01

アストラゼネカのワクチン

・ウイルスベクター型(ベクターはチンパンジーのアデノウイルス、運ぶものはSタンパクのウイルス情報)

・回数:2回で4-12週間隔

・発症予防効果:70.4%

・管理:冷蔵庫(2-8度)⇒診療としては管理しやすい

*心配事

・10万人に一人の確率で、血栓性血小板減少症による脳静脈洞、門脈、肝静脈などに重篤な血栓症を発症する恐れがある。年齢的には50歳未満の女性に多い傾向がある。

・NEJMの報告に南アフリカ変異株(B.1.351)の効果について報告されている。アストラゼネカワクチンとプラセボ群との比較、有効率は10.4%とかなり低い結果

(ファイザーワクチンでは同変異株でも予防効果75%と報告されている)


予想すること

・従来株におけるアストラゼネカワクチンの予防効果は70%と低いものではないものの、ファイザーやモデルナのmRNAワクチンのほうが予防効果が高いため、あえてアストラゼネカを使用しようと思わないだろう。また、頻度はかなり低いもののアストラゼネカのワクチンでは血栓発症のリスクがある。

・もし使用するなら・・と想像すると

  1. パンデミックで一人でも多くの方にできる限り早くワクチンを接種しなければならない場合
  2. PEGアレルギー
  3. mRNAワクチン接種時に強い副反応が出現した場合
  4. 上記のような場合でも、できる限り、若い人には使用しないというのは共通認識だろう。