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院長の臨床メモcolumn

2019.07.02

アシストPD

2025年までに地域包括ケアシステムが構築されていきます。

透析領域でも在宅への方向が進むものだと思います。

その中の一つとしては腹膜透析(PD) 介助者による腹膜透析の在宅治療をアシストPDと言います。

海外では訪問看護師によるアシストPDがおこなわれていますが、日本では看護師ではなく、家族のサポートがほとんどだといわれています。

腹膜透析では1日3-4回の交換が必要ですので、頻回の訪問が必要となります。

介護保険を使うと介護度によって訪問の限度は変わってくると思います。

しかし、なかなか2-3回の訪問は困難と思われます。

介護保険ではなく、医療保険を使用する場合は、1日数回の訪問が可能となり、2か所の訪問看護ステーションの契約も可能です。

そうなると1日3回までの交換も可能となります。

ただ、現状では

①PDにおける医療保険の利用についての認知が少ないこと、

②訪問看護師がPDに学ぶ機会が少ないこと、

③かかりつけ医と透析医の連携など問題点もあります。

おそらくは地域差は出てくると思いますが、透析医療における在宅への認識はしておいた方がいいかもしれません。